まとめ ~ こだわりの入力環境の実現へ向けて
Realforceユーザの眼鏡に適う逸品
オンラインショップ限定販売で12,800円というこの価格は、決して安くはない買い物でしょうが、さりとて高過ぎるとも思えないのは不思議ではありません。金細工が得意な向きは自作しても良いかも知れませんが、この仕上がりを実現するまでの手間を考えれば、納得ずくで手を出せる価格設定と言えましょう。無論、消費者としては安ければそれに超したことがないのでしょうが、半端な品が出来上がるよりはましというものです。
コンピュータの三大機能であるIPOのIの重要性を理解し、納得のいく高性能品を糸目を付けずに買い求める向きには、確実に需要があるのではないかと考えます。しっかりとした作りは、私達にRealforceの魅力を再発見させ、より上質の満足感を提供してくれることでしょう。
かつてOpteron 252を2つ揃いで20万以上出して買った私のような阿呆はともあれ、ハイエンドCPUに数万を出すのならハイエンドキーボードに数万を出すのに何の問題がありましょうか。Realforce89/91をお使いの諸兄諸姉に於かれましては、是非このキットによって一段上の打鍵感に到達していただきたいです。そしてまだRealforceをお使いでない方々も、この麻薬的な打鍵感を体験していただきたいものです。
私はあまりにも気に入ったので、自宅用のほか職場用にも購入した次第です(これにより、日を開かずして例の巨大な箱の二つめが我が家にやってきたことになり、日通の配送員の方がデジャビュに襲われていまいか心配です)。職場への私物の持ち込みは、規定上は手続きが必要であるにせよ、黙認される限度は液晶フィルタ・キーボード・マウス程度ですので、1年以上前に持ち込んだRealforceの延長線上として使っています。
生涯使える鞍の腹帯
和田先生が鞍と称したように、インターフェイスは大事です。馬に鞍を据え付けるには腹帯が要りますが、このキットはRealforceという稀代の鞍の交換用腹帯と言えるのではないでしょうか。その意味で、自信を持って清水の舞台から飛び降りていただきたいです。
和田先生は以下の如く仰いました。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
しかし、いかなキーボードといえど、 永遠はありません。Realforceの誇る静電容量無接点方式スイッチにも、3,000万回というキー寿命があります。従ってRealforceも耐久性があるとはいえ消耗品であり、この鉄とアルミの塊こそが、生涯に亘って使うに値するインターフェースの一部であると言えるのではないでしょうか。