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2008
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PhenomのCPUエンブレムの読解

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販促品のみでは惜しいクアッドコアチャームAMD Phenom 9500を発売2日目にご祝儀で購入した後しばらく経ちましたが、今更ながらですがPhenomのCPUエンブレムを読解してみます。何を隠そう、実は私はAMD党として、AMDのCPUエンブレムシールを蒐集するという困った趣味を持っています。コレクターとしての観点からエンブレムを論じてみようという訳です。

当たり前ですが、わざわざロゴマークをこしらえるからには何らかの意味を込めることになります。例えばエスペラントのロゴマークである緑星旗(緑星章)にも意味が込められていて、五芒星は五大陸すなわち世界を意味し、緑色は平和を意味するものとされています。翻ってCPUのエンブレムはマーケティングの一環なので、そこにはCPUの訴求点が現れていることは想像に難くありません。

それでは、Phenomのエンブレムはどのようなものでしょうか。

ロゴ自体の変容  

Phenomの訴求点はネイティブクアッド ~ 4コアを暗示する光彩

それまでのAthlon 64等のロゴで誇らしげに大書きされていた「64」も控えめになり、4コアを暗示する暗示する4本の光彩を主題に据えるようになりました。AMDがAMD64として切り開いたx86-64というプラットフォームよりも、4コアを一押しするという訴求点の変化が見て取れるようになりました。

モデルに込められた色 ~ 青緑を深めて紫へ

Phenomの光彩の色である紫はAthlon 64 X2の青緑色の青を深めた色、つまりコアが増してより高い性能を手に入れた証左であるとも解釈出来ます。

なお、Quad-core Opteronのロゴである第三世代Opteronロゴでは、Phenomの光彩に対する“怪しいしいぐるぐる物体”があしらわれていますが、色はこれまでと変わらず緑です。余談ですが、Opteronの緑はAMDの緑、これは間違いないでしょう。つまりAMDの旗艦としてのOpteronの栄光的地位を暗示しているものと思われます。

余談ついでに述べますと、そもそも緑色のロゴ、それも企業ロゴというのは大企業ではあまり例がありません。物の本でも添え物的な色であると称されることもあるようなのですが、ひと味違うベンダの特徴(“色”)を出していると思います。何より緑はエスペラントの象徴の色です。強引にサイトの主題に繋げてみましたが、ともあれ私の好きな色でもあって、自宅用主要機のCPUを今後ともOpteronのままとする一つの小さな理由ともしている次第です。

形状の変更 ~ 新鮮さの演出

Opteronの第三世代のエンブレムや今般のPhenomのエンブレムは面取りがされており、第二世代OpteronのエンブレムやAthlon 64エンブレムでかつてのK6-III等の正方形から長方形に変更されて以来の外形的な変更といえます。金属製エンブレムシールもこれに準じて面取りがされており、これまでと違った印象を受けます。

短命に終わったAthlon XPの第二世代エンブレムやOpteronの第一世代エンブレムでは、それまでの正方形の形状に新たに面取りが施された経緯もあり、感慨深い変更点です。

受ける印象はやはり違って、前の世代のロゴは私は結構好きだったのですが、新鮮さは遺憾なく演出されていると思います。intelもPentium 4辺りで縁取りを行い、Core2系では長方形の姿からも脱したので、曲線美を志向するのは今時の流れなのかも知れません。

エンブレムの評価 

金属製エンブレムシールとは 

さて、こうしてロゴについて論じてきましたが、金属製エンブレムシールという立体造形物についても確認しておきましょう。

エンブレムシールというのは、上記のようなロゴ(エンブレム)をシールにしたものです。自作PC界隈に明るい人でなければ意識したことがないかもしれませんが、大抵のメーカ製PCには貼付されています。また、CPUを単体で購入しても封入されています。そういう類のシールは大抵は単なるシールなのですが、自作PCに熱を入れる人向けの販促品としてか、金属製のエンブレムシールというものも世の中には存在します。

そもそもエンブレムといった場合には金属製エンブレムシールを指すこともありますが、ともあれ普通のシールとは違う立派な構造となっており、PCに貼付しても良し、私のように集めても良しという風格を備えています。

普通のシールは以下の通りです。

  • シール裏面:粘着面
  • シール表面:ロゴ印刷面

実につまらないですね。それに引き替え、金属製エンブレムシールは以下のような豪華さです。

  • 金蔵層裏面:粘着面
  • 金属層表面:印刷面
  • 透明なアクリル樹脂による表面処理

この金属層の厚みと、さらにアクリル盛り付けによる盛り上がりが、薄っぺらいシールとの最大の違いです。

車やバイクやプラモデルをはじめ、スノーボードやら果ては楽器まで、ステッカーチューンを行う人は多くいますが、是非PCにもステッカーチューンを、それも周りとはひと味違う金属製エンブレムシールによって試みることをお薦めします。

エンボスは安っぽくて失敗

さて、そこでPhenomの金属製エンブレムシールですが、残念ながら、あまり格好良くは思えません。何故でしょうか。

それというのも、ロゴのエンボス加工が安っぽく見えてしまうからです。ロゴの画像はエンボス加工されているのですが、エンブレムシールとして立体造形物となると、3Dの世界で2Dの世界を見せられているような奥行きのなさが感じられてしまうからです。単なるシールであれば厚さはほぼ無視して良いので2Dとしても、金属製エンブレムシールという3Dではそうは行きません。

これまでの金属製エンブレムシールでは、縁が金属層(恐らくは真鍮)の地の色をしていて、縁から徐々に盛り上がりを見せるという造形美を見せていました。この世代についてもこれまでと同様に印刷面に被さる透明の樹脂状の部分は盛り上がっているのですが、この僅かな盛り上がりの侘び寂びをエンボス印刷が阻害していて、かえって安っぽく見えてしまうのが少々残念なところです。

おまけ ~ Phenomエンブレムシールに早くも変種を発見

さて、購入した日に開催されたAMDのイベントでのじゃんけん大会にはとことん敗北しましたが、参加賞としていただいた金属製エンブレムシールが新たに私のコレクションに仲間入りしました。

なお、イベントは終わってしまったので注意喚起にならないのですが、そのシールとCPU購入特典の金属製エンブレムシールとは大きさが違います。添付の写真の左側が参加賞で、右側が購入特典です。Opteron第二世代(Athlon 64世代)から一回り小さくしたものが参加賞のもので、一回り大きくしたものが購入得点のものと整理できます。普通のシールと違って金属製のもので形状自体の変種があることは珍しいので、マニアとしては両方を持っておきたいものです。

ともあれ、AMDにとっては苦境の2008年はこのロゴで戦うわけです。苦境を生き抜いてintelを追い抜いたK8の躍進に繋いだ立派なK7世代のように思い出を紡ぐよう、Phenomの奮闘に期待します。

#66 (2008/01/03 07:10:35), Gardejo

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